2025年1月8日(水)〜9日(木)、マガレンジャーたちは、鶴居村に行ってきました!
今回のミッションは、「タンチョウについて知る!」「鶴居村の子どもたち(つるいっ子)と交流する!」です。
現地では、4月に交流したつるいっ子、KODOMO湿地交流つるい委員会の黒澤さん、音成さん、日本野鳥の会の原田さん、櫻井さん、寺沼さんにたくさんお世話になりました。
朝7:30に美唄駅を出て釧路駅を経て鶴居村に着いたのが15:00!
小学生隊員7名、中学生隊員2名を副隊長が引率。
駅で迷子にならないか、列車内ではしゃぎすぎないか、ドキドキの珍道中です。
釧路駅から鶴居村の宿泊先に向かう途中、まず立ち寄ったのが鶴見台。
ここは、鶴居村内に二か所あるタンチョウの給餌場の一つです。
それにしても、積雪量が1mある美唄から見ると、なんと雪が少ないこと!
その代わり、地面はツルツル。
ツルを見にきただけに...足元は滑るし、ネタも滑ります(隊員談)。
夕方は、タンチョウを脅かすことなくねぐらを見ることができる音羽橋へ、ねぐら入りを見に行きました。
翌日の観察に参加できないつるいっ子が一人駆けつけてくれて、隊員と再会を喜び合っていました。
これだけでも来てよかったと思わせる嬉しい再会でした。
マガンの落雁と違い、優雅に降りてくるタンチョウの姿に隊員たちは見入っていました。
2羽から4羽のひと家族ずつ、ゆっくりとねぐらへ降り立ちます。
タンチョウがねぐらとして使っている雪裡川は、左右から湿地の排水が集まっているので、-20℃を下回る厳冬期でも凍ることがありません。
左右の岸は少し高くなっていて、周りにハンノキやヤナギがしげり、冷たい風を避けることができます。
外気が-20℃でも水温が4℃なら、ちょっとした足湯に浸かっている様なものです。
また、水の中でねぐらを取ることで天敵のキツネに襲われる心配がありません。
と、原田さんの解説を聞きながら川を眺めます。
マガンにとって宮島沼がいいねぐらであるように、タンチョウにとって雪裡川はねぐらとしては最高にいい条件なのでしょう。
ホテルで豪華な夕食を取った後は、翌日の観察に備えて、事前学習を行いました。
鶴居村やタンチョウの歴史、タンチョウの食べ物やくらしについて学びました。
用意してくれたタンチョウのぬり絵は意外と苦戦。
写真や絵、実物を何度も見ているはずなのに、いざ色をつけてみると、おやおや?あれれ?
楽しく笑いながらタンチョウについて知ることができました。
翌朝は早起きして、タンチョウのねぐらを見に行くことにしました。
つるいっ子たちも早起きして来てくれました。
とっても寒かったけど、子どもたちはみんなでいっしょに観察できて嬉しそうでした。
鶴居村のもう一つの給餌場である鶴居伊藤サンクチュアリにはたくさんのタンチョウが集まっていました。
求愛ダンスを踊るつがい、喧嘩を始めるもの、のんびり羽づくろいをするもの、飛んできて着陸するもの、タンチョウの様々な姿をみることができました。
給餌スタッフが登場すると、首を伸ばして確認し、餌を食べ始めました。
タンチョウたちのさまざまな仕草が書かれたビンゴシートを片手に、子どもたちは食い入るように観察していました。
最後は、マガレンとつるいっ子の交流です。
つるいっ子とマガレンそれぞれが活動発表。
つるいっ子の発表は、スライドを用いてつるいっ子と音成さんのナイスコンビネーション。
「こんな楽しそうなことしてるんだ!」「うちでもやってみたい」そんなワクワク感が見ている子どもたちから伝わってきました。
マガレンは、11月に発行したマガレンジャー新聞を配って、口頭発表あり、クイズあり、アドリブあり、ちょっと間違えて他の隊員からツッコミを入れられたり。
面白かったのが、タンチョウの絵並べゲーム。
抱卵、孵化、幼鳥、求愛ダンスなど、タンチョウの季節ごとの姿が描かれたイラストを、一人1枚ずつ持ち、みんなで相談しながら、春夏秋冬の順に並べるというもの。
コミュニケーションを取らなくては完成しないので、お互いの距離を縮めることができますし、楽しみながらタンチョウの生活史を学ぶことができます。
宮島沼版のものを作ってみたいね、と隊員たちは早速刺激を受けたようです。
タンチョウ○×クイズも大盛り上がり。
あっという間に帰る時間になってしまいました。
後ろ髪を引かれすぎてタンチョウのようにはげてしまうのではないか、などと言いながら鶴居村を後にしました。
こうした交流活動は、お互いの湿地を知るいい機会になりますし、お互いいい刺激になり、遠く離れた地に友だちができます。
彼らにとって貴重な体験になったことと思います。
できることなら今後も継続したいところです。
4月につるいっ子を招いてマガン観察とヨシ紙づくり、7月に倶知安へ訪問して倶知安の子どもたちと鏡沼登山、9月は倶知安の子どもたちを招いてマガン観察、そして今回の鶴居村でのタンチョウ観察と交流、これらの活動はPCPD(Pacific Century Premium Developments)による助成を受けて実施しました。
Comentários