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【マガレンジャー活動】8/22(土)「宮島沼の水質調査」

9月11日
読了時間: 6分

2026年8月22日(土)、マガレンジャーがボートに乗って、宮島沼の水質調査を行いました。

今回、マガレンジャーに水質調査のイロハを教えてくださったのは、酪農学園大学環境地球化学研究室吉田磨先生研究室のみなさんです。


実は、今回の調査には、昨年からの続きがあります。

そのときに隊員たちから出たのが、

「沼の中心部と陸に近いところでは、水質が違うのかな?」

「深さによっても違うんじゃない?」

という疑問でした。

せっかくなら、実際に沼のいろいろな場所から水を採って調べてみよう。

そんな隊員たちの声が、今回のボート調査につながったというわけです。


まずは、昨年のおさらいから

当日は、ボートに乗る前に、まずアイスブレイク。

今回が初対面となる隊員と学生さんもいたので、それぞれの名前を覚えあうゲームをしました。

名前を覚えて、ちょっと緊張がほぐれたところで、昨年教わった水質調査についてのおさらいです。

「そうそう、去年これやった!」

ということもあれば、

「これは何だったっけ?」

ということも。

先生や学生のみなさんに教えていただきながら、準備を整え、いざ宮島沼へ!


ボートで宮島沼へ!

今回は、突堤から近いところ、沼の中心部、対岸の3か所に分かれて採水しました。

ボートの上では、採水だけでなく、気温や水深なども測って記録していきます。

今の隊員たちは、冬に氷の上を歩いたことはあっても、ボートで宮島沼に出るのは初めて。

(最後にボートに乗ったのはコロナ前でした)

水の上から見る宮島沼は、いつもとは少し違って見えます。

そして、子どもたちが乗ったボートのすぐそばを、カンムリカイツブリがすいすいと泳ぎます。

調査の合間にも、宮島沼の生きものたちとの出会うことができました。


表面の水を採ってみよう

まずは、表面の水をバケツで採水します。

採った水をそのまま測定するのではなく、バケツにチューブを沈め、データを取るためのポリビンに水を移していきます。

ここで使うのが「サイフォンの原理」。

チューブ一本で水を移すことができるのです。

……とはいえ、やってみると、これがなかなか難しい。

ちょっと苦戦している隊員もいましたが、先生や学生のみなさんに教えてもらいながら、無事に水を入れることができました。

知識として聞くだけでなく、自分の手を動かしてやってみる。

こういうところが、フィールドでの調査の面白さです。


深いところの水はどうやって採る?

今回は、表面だけではなく、深いところの水も調べます。

そこで登場するのが「ニスキン採水器」です。

普通のバケツを井戸のように沈めて水を採ると、底の水も表面の水も混ざってしまいます。

それでは、「深いところの水」を正確に調べることができません。

ニスキン採水器は筒状になっていて、水面と平行にした状態で、目的の深さまで沈めます。

そして、スイッチを押すと、パタンと両側の蓋が閉まり、その深さの水を周りの水と混ぜることなく採ることができます。

「こんな道具があるんだ!」

普段の生活では触れることのない本物の調査器具を、先生や学生のみなさんに教えてもらいながら使っていきます。

真剣な表情で作業する子どもたち。

その姿は、まさしく小さな研究者です。


採った水の測定と記録

採った水は、その場で水温やpH、EC、DOなどを測定し、記録していきます。

ECは電気伝導度といい、水中に溶けているイオンの量を知る手がかりになります。

DOは溶存酸素。水の中にどれくらい酸素が溶けているかを表します。

聞き慣れない言葉もありますが、実際に水を採り、自分たちで測定して数字を記録していくことで、

「この数字は何を表しているんだろう?」

「場所によって違うのかな?」

と、次の疑問も生まれてきます。

本物の道具を使って、実際のフィールドでデータを取る。

普段の生活ではなかなかできない、貴重な経験です。

こうした機会を与えてくださった先生方には、感謝しかありません。


「湧水」を探せ!

今回は、中学生がもう一つの調査にも挑戦しました。

それは、今は枯れてしまったとされている湧水が、どこかに出ていないかを探すこと。

湧水が出ていれば、その周辺では水質に何らかの特徴が見られるかもしれません。

そこで、ECやDOを測り、周囲とは違う値を示す場所がないか、対岸を中心に探してみました。

「どこかに残っていないかな?」

そんな気持ちで、あちこち測ってみます。

残念ながら、今回、現場で取ったデータからは、湧水が出ていそうな様子は読み取れませんでした。

でも、これはこれで大切な結果です。

調べてみたからこそ、「今回調べた範囲では、湧水が出ていそうな場所は見つからなかった」ということが分かりました。

見つからなかったことも、次に調べる場所や方法を考えるための材料になります。


最後は、採った水を濾過!

調査の最後は、採った水を分析の機械にかけるための濾過作業です。

シリンジとフィルターを使って、一つひとつ濾過していきます。

これが、やってみるとなかなか大変。

シリンジを手で押し続けるには、結構な力が必要です。

だんだん指が痛くなってきます。

そこで、研究室のみなさんが教えてくださったのが、コーキングガンを使う方法。

シリンジをコーキングガンにセットすると、小さな力でシリンジ内の水をフィルターに押し出すことができます。

なるほど!

これは、フィールドや実験室でずっと観測と分析を続けている研究室のみなさんの知恵の賜物です。

時間が足りず、すべてを濾過しきれなかったものについては、学生のみなさんが研究室に帰ってから作業してくださるとのこと。

もう、吉田ゼミに足を向けて寝ることはできません。


次回は分析!

濾過した水は大学で保管していただき、後日、マガレンジャーが大学へ赴いて、分析とまとめを行います。

今回の調査で採った水から、どんなことが分かるのでしょうか。

昨年の調査結果と比べると、どんな違いが見えてくるのでしょうか。

そして、隊員たちが最初に持った、

「場所によって水質は違うの?」

「深さによっても違うの?」

という疑問には、どんな答えが出るのでしょう。

分析の結果が楽しみです。


小さな研究者たちのこれから

30℃を超える暑さの中、先生、そして研究室のみなさんには、本当にお世話になりました。

水を採る。測る。記録する。

そして、出てきた数字を見ながら、「なぜだろう?」と考える。

今回の水質調査を通して、隊員たちはきっとたくさんのことを学んだと思います。

自然を守るためには、生きものを観察するだけでなく、水や土、そして水の中で起きていることを科学的に調べることも大切です。

マガレンジャーの心得の一つ、

「マガレンジャーは宮島沼の生きものを守ります。」

今回の経験が、これから子どもたちが宮島沼やそこに暮らす生きものを見つめるときの、新しい視点になってくれたらと思います。

そして、もしかしたら将来、この中から、生きものを守るために化学の分野からアプローチする隊員が出てくるかもしれませんね。

マガレンジャーは秋も大活躍の予定です!

  • 9/26(土)27(日)麓花と交流キャンプ「自然戦隊マガレンジャー×麓花 美唄×倶知安 くっちゃん子、宮島沼に遊ぶ!学ぶ!」

  • 10/10(土)11(日)長沼町・鶴居村と三者交流「タンチョウ子ども交流ツアーin美唄市、長沼町」

  • 10/17(土)『子どもとまちの未来会議』で提案する!

  • 10/31(土)ヨシワークショップ

  • 11/7(土)ヨシ刈り


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